2020年10月
    1.強くなく 弱くなくても 好敵手     (将棋クラブは皆強すぎ?)

    2.盤はさむ 友ありてこそ 我が人生    (将棋抜きの人生は考えられない)

    3.攻めばかり 見ていてくらう 王手飛車  (大戦果の夢暗転)

    4.AIが やけくそ駒を 捨てに来る   (敗戦目前の悪あがき)

    5.将棋誌の 表紙毎月 藤井(聡)      (泣いた分だけ強くなった)

    6.メシよりも 指し手を学べ プロ棋士の  (昼食メニューだけ真似ても)

    7.知識より 判断力が 勝負決め      (「百科事典」を尊ばず)

    8.観客に 資格求める ゲームです       (「見る将」でも素養がないと楽しめない)

    9セオリーを 踏み越えてこそ 進歩する (ヘーゲルの螺旋階段)

  10.70年 指せどもいまだ 山麓だ    (山頂を見た者ありや)

  11.出番なく 隅で居眠り 香車かな      (大好きなスペシャリストにもっと光を!)

 12.令和では 瀬戸物凌ぐ 聡太くん     (名産品を超えた英雄)

 13.時間切れ 勝負に勝っても 負けは負け  (これで詰ませると思ったら時間切れ)

 14.指し手より タイマー気になり 負け将棋(タイマーばかり気にしていて将棋が
                                   おろそかになる)
会員の皆様の作品をどんどん追加掲載してまいりますので、傑作が出来ましたら、
王将会世話人 小林迄 お寄せ下さいますよう、お願い申し上げます。
2003年12月
    1.もう勝った 思う途端に 手が滑り    (よくある逆転のパターン)

    2.飛車角を 捨てて一気に 網絞る     (カッコイイ!)

    3.絞る網 食い破られて 打つ手なし   (アツ! ウィリアムズが逃げる!)

    4.四万の 大軍よそに 桶狭間          (王様さへ取れば勝ち)

    5.分身の 王様小突かれ いじめられ    (終いには命まで取られ)

    6.襲い来る 太刀を兜で 受け止める    (勇敢な王様、自ら守備に)

    7.これまでと 目をつぶりたる 一手詰め (何故か敵さん他の手を)

    8.ただ一人 戦火の城を 落ち延びる     (赤城の山も今宵限り)        
2004年4月
    1.ひたすらに 求めて止まぬ 最善手    (真理の探求者)

    2.妙手めで 勝ち負け問わぬ 芸術家    (浮世離れの粋人)

    3.三味線を 弾いてごまかす 絶妙手    (気付かぬことを祈るのみ)

    4.綿密に 構想を練り 先を読む       (有能なる人材の見本)

    5.長考し 先を読む振り 休憩中        (よく見るパターン)

    6.敗戦の 痛みに耐えて 前進す        (修行僧)

    7.吹けば飛ぶ 木片友に 幾星霜       (しかしてその実態は小型木材運搬人)

    8.弱気の手 わが人生の 縮図かな       (棋手の性格が盤の上を走り回る)

    9.欲深し 駒台あふれ 王捕られ       (いくら貯めるよりも、王様を捕れば勝ち)

  10.これまでか 投げる駒なし 舌を出し  (盤上では表わせず、態度で表現)

  11.負けぬ内 一度はやりたい ハイ王手   (どうせ負けるなら1回位は・・・)
        
 洋友王将会へようこそ 
将棋川柳のコーナー